ADSL研究室


●網走支庁管内のADSL設備状況について

北見市内・網走市内ではADSLサービス対象となっているにもかかわらず「サービス提供不可」になっている地域が多数存在しています

サービス提供不可の例には以下のような事が考えられます。

1.回線状況が悪い場合

回線抵抗値が大きい等、回線品質に問題がある場合はADSLは利用できません。

一般的には線路長(NTT交換機からの電話線の長さ)に比例して回線抵抗値は大きくなるので、距離が離れている場合はADSLモデムがリンクしない確立が高くなります。

通常は線路長5700m・伝送損失70dB・直流抵抗値800Ω程度までが限界値となります。
24・40Mサービスの遠距離(FBM-sOL)モードや47Mサービスの長延化(LD-TIF)モードでは線路長7000〜8000m程度までが限界値となります。

電話回線の線路情報(線路長・伝送損失等)はここで調べることが出来ます。

 NTT線路情報検索 東日本エリア 西日本エリア

ちなみに、INSネット64回線の場合は、回線抵抗値が大きく回線品質に問題が出る場合は4W(4ワイヤ)と言って、2本分の電話回線を1本に束ねる工事を行い、見かけ上の回線抵抗値を低くして回線品質が下がらないようにしたり、 ISDN信号を増幅するブースターのような特殊な装置を設置したりしています。

INSネット64回線で4W化または特殊な装置が設置されているような地域の場合はADSLの利用ができない場合が多いようです。

2.RT・RSBM収容エリアの場合

都市部郊外の住宅地等ではRT局(リモートターミナル・遠隔多重加入者線伝送装置)またはRSBMと呼ばれる遠隔収容を行う設備が設置されている場合があります。

近くに下の画像のような設備がある場合は、RT・RSBMが導入されている可能性があります。

 

RT・RSBMの実例

RT局とGC局(NTT収容局)の間は光ファイバケーブルで繋がっている為、ADSLの利用はできません。

RT収容の場合でも、RTまでの区間にメタリックケーブルが併設されていて、空き回線があれば収容替工事を行う事でADSLの利用ができる場合があります。
ただし、メタリックケーブルが撤去されている場合は、収容替工事はできないのでADSLの利用はできません。

北見市内のRTは一部を除いてメタルケーブルへの収容替は可能で、収容替を行うことによりADSLの利用が可能となります。

RTは小規模GC局のような小さな建物ですが、公衆電話ボックスのようなもっと小さな施設や、歩道上に設置されたボックス状の小型の装置になってる事もあります。

なお、北見周辺ではあまり実例はないと思われますが、ビルや集合住宅等では建物内へ直接光ケーブルを入れて、内部にRSBMを設置したりする場合もあるようです。

参考資料:

北見市内のRTとRSBM 網走市内のRTとRSBM その他網走管内のRTとRSBM

3.πシステムエリアの場合

電話回線がπシステム(パイシステム)と呼ばれる方法で繋がっている場合は、電柱から先の区間が全て光ファイバーケーブルになっているのでADSLは利用できません。

近くに下の画像のような電話ケーブルがある場合は、πシステムが導入されている可能性があります。

  

πシステムの実例

左:メタリックケーブルが完全撤去されている状態 (北央町110)
右:光ファイバケーブルとメタリックケーブルが併設されている状態 (錦町175)

ちなみに、青くて細いケーブルにONU(光回線終端装置)と呼ばれる白い箱状の装置が付いているのが光ファイバケーブルで、黒いケーブルに黒い箱状の装置が付いているのがメタリックケーブルです 、全然違いますのでよく見れば簡単に区別は付くと思います。

πシステムで使用されている光ケーブルはONUで10回線に分岐されていて、1回線あたり約150Kbpsの帯域が割り当てられているようです。

INS64が1回線あたり64Kbpsx2+16Kbps=144Kbpsの帯域であり、ONUで分岐しないでそのまま引き込むと1.5MbpsでINS1500が1回線ちょうど収まる帯域である事から、基本的にはISDNを収容する事しか想定されていない将来性が全く考慮されていない仕様となっています。

πシステムの光ケーブルは上記のような仕様なので、Bフレッツ用としては当然利用不可です。

πシステムが導入されている場合でも、右の画像のようにメタリックケーブルが併設されていて、空き回線があれば収容替工事を行う事でADSLの利用ができる場合があります。
左の画像のようにメタリックケーブルが撤去されている場合は、収容替工事はできないのでADSLの利用はできません。

全国的にはさほど多くは普及していないと思われますが、北見市内では郊外の住宅地を中心にあっちこっちでπシステムが見られ、左の画像のようにメタリックケーブルが完全撤去されて て、ADSLの利用がまったくできない地域が市内に点在して存在しています。

24・40・47Mサービスと遠距離地域について

40Mは線路長が概ね線路長2000m・伝送損失20dB以下・24Mは概ね3000m以下であれば速度の向上が見込まれます。

線路長が3000mを超える場合は速度向上の効果はほとんどありませんが、24M・40Mでは遠距離(FBMsOL)モードが47MではLD-TIFモードが利用できるので、8Mや12Mでリンクすらしないような条件の悪い地域や線路長7000m程度の遠距離地域でも利用可能となります。

NTTのMN3・MN4等のモデムであれば、設定を「遠距離(FBM-sOL)または「長延化モード」に変更する事により、FBM-sOLモード またはLD-TIFモード固定で動作しますので、 線路長4000m以上の遠距離地域でも安定した接続を行う事が可能です。


●ADSL導入日記

 近距離での導入事例 近いところだけ速いというADSLの特徴を再確認できました(爆笑

 超遠距離・光収容でのADSL導入事例  こんな条件でも繋がっちゃいました編


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